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軍人史跡 香美市

山下奉文誕生之地

山下奉文誕生之地
旧暁霞村にある「マレーの虎」こと山下奉文生誕地碑
山下奉文誕生之地入口
「山下大将誕生地入口」と書かれた石碑

所在地:高知県香美市香北町
高知市方面から香美市を北に向かうと左側に小さな集落が見える、その集落に向かう香麗橋を渡って少し南に下ると道沿いに「山下大将誕生之地入口」と書かれた標柱がある。
そこから徒歩で少し歩くと畑の隅に誕生地碑を見る事が出来る。
マレーの虎と呼ばれ英雄となる山下将軍はここで誕生し後に大豊町に移った。
碑の裏には「馬来攻略記念 暁霞村」とある。

山下奉文誕生之地の碑裏側
碑は「昭和十七年建之」とある。

大石馨墓所

大石馨肖像
海軍少尉候補生 大石馨肖像

大石馨(おおいし かおる)
{最終階級}海軍少尉候補生 贈従五位
{生没年}明治2年〜明治27年9月17日
<海兵20期 首席> 


≪経歴≫
高知県香美郡美良布村上野尻の人にして幼き頃よりその才気をして神童と称された。
明治11年美良布小学校に入校以来16年に卒業するまで優等を以て文部大臣及び郡長より賞品を授与される事数回、また県立中学校に進み試験は常に優等の成績を収めた。
22年に海軍兵学校に入校後も頭角を現し兵学校開校以来の優等生と称され首席を以て卒業、宮中にて明治天皇に拝謁し両眼鏡を下賜せらる。
海軍少尉候補生を命ぜられ、後候補生部長を拝命し27年「金剛」乗組としてハワイに停留中に日清開戦となり帰朝後連合艦隊旗艦「松島」乗組として出征。
太弧山沖海戦で敵艦「定遠」の砲撃により戦死、享年25歳。 【寺石正路著・土佐偉人傳/牛台山人著・日清戦争軍人名誉忠死列伝 参考】

大石馨墓所
大石馨の墓所 立派な石燈篭をみると慰霊祭が開かれていたことが分かる。
大石馨墓
巨大な墓石が当時の人の死者への敬意を感じる。

◆大石馨の郷里香美郡美良布村は現在高知出身の漫画家やなせたかしが生んだアンパンマンミュージアムがあり週末は子供達で賑わう場所となっている。
このアンパンミュージアムにほど近い場所に将来を有望されていた大石少尉候補生が眠っている。

戦死後、兄の大石重松は戦死の報を受けるや呉港に向かい「松島」艦長だった野村貞に面会し遺骨を受け取りこの場所に葬ったと云う。【牛台山人著・日清戦争軍人名誉忠死列伝 より】

海軍兵学校を首席で卒業と云うと早逝しなければ大将、あるいは中将にまで昇っていたかもしれない。
墓石は西森真太郎撰の碑文で埋まる。
また、美良布神社境内の忠魂碑、忠霊塔にもその名が記されている。

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